1位はブラックダイヤモンドのストーム。550ルーメンで4時間、防水は IP67 で、7つの中で「明るさ×時間」がいちばん大きい数字でした。2位は充電池と単4の両方で動くレッドレンザーの HF4R、軽さだけで選ぶなら48gのマイルストーン MS-G3 です。
ギアオタクの本命
点灯時間は、明るさと掛けてから比べる。公式の点灯時間は「その明るさが続く時間」ではなく、明るさが最初の10%に落ちるまでの時間で、最大ルーメンが高いモデルほど同じ電池を早く使い切る。
だから私は最大ルーメンの大きい順には並べず、ルーメン×時間が2,200のストームを取る。
この記事の要点
- 同じ「最大の明るさ」でも、点灯時間は2時間から4時間まで開く。ペツルのアクティック コアは625ルーメンで2時間、ストームは550ルーメンで4時間
- 防水の表記は IPX4 が3つ、IPX6 が1つ、IPX7 と IP67 が合わせて3つ。数字の頭に6が付く IP67 は、ストームと HF4R の2つだけ
- 単4で動くスポットに別売りの充電池を足すと12,210円になり、充電池が内蔵のストーム(10,450円)より1,760円高くなる
「625ルーメンで2時間」は、625ルーメンが2時間続く意味ではない
ペツルのアクティック コアは、公式の表で「強 625ルーメン・2時間」。ブラックダイヤモンドのストームは「高照度 550ルーメン・4時間」です。
明るさの差は75ルーメンで、時間は2倍。最大ルーメンだけで決めると、この差を見落とします。
私はこう選びました
最初に見たのは最大ルーメンではなく、最大の明るさとその点灯時間を掛けた数字です。ここでストームが、2番目のアクティック コアの1.76倍と大きく離しました(2,200 ÷ 1,250)。
2位から下は、防水の等級と、充電池と単4の両方で動くかどうかで分けました。僅差のときは、1ルーメンあたりの値段で決めています。
7モデルの早見表
表は横に動かせます →
| 順位・モデル | 最大の明るさ | 重さ | 防水 | 公式の値段 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 ブラックダイヤモンド ストーム | 550lm | 102g | IP67 | 10,450円 |
| 2位 レッドレンザー HF4R | 650lm | 約92g | IP67 | 7,480円 |
| 3位 ペツル アクティック コア | 625lm | 88g | IPX4 | 13,530円 |
| 4位 ブラックダイヤモンド スポット | 450lm | 53g | IPX7 | 8,800円 |
| 5位 マイルストーン MS-G3 | 420lm | 48g | IPX4 | 7,480円 |
| 6位 ペツル ティカ | 350lm | 94g | IPX4 | 5,830円 |
| 7位 モンベル リチャージャブル パワーヘッドランプ | 300lm | 86g | IPX6 | 4,290円 |
点灯時間は「明るさが最初の10%に落ちるまで」の時間
公式の点灯時間は、ANSI/PLATO FL 1 という共通の測り方で、点けて30秒後の明るさがその10%に落ちるまでの時間です。625ルーメンのモデルなら、62.5ルーメンに落ちるまでが「2時間」です。
10%を割ったあとの時間を「リザーブ」「予備点灯」として別に書くメーカーもあり、モンベルの「15時間(3 + 12)」は、同じ物差しにそろえると3時間です。
HF4R の650ルーメンは短い時間だけ出すブーストで、時間が読めるのは400ルーメンの約3時間からです。
時間・重さ・値段に直して計算する
表は横に動かせます →
| モデル | 最大の明るさでの時間 | 明るさ × 時間 | 1gあたりの明るさ | 1ルーメンあたりの値段 |
|---|---|---|---|---|
| ストーム | 4時間 | 2,200 | 5.4lm | 19.0円 |
| HF4R | 400lmで約3時間 | 1,200 | 7.1lm | 11.5円 |
| アクティック コア | 2時間 | 1,250 | 7.1lm | 21.6円 |
| スポット | 2.6時間 | 1,170 | 8.5lm | 19.6円 |
| MS-G3 | 約2時間 | 840 | 8.8lm | 17.8円 |
| ティカ | 2時間 | 700 | 3.7lm | 16.7円 |
| リチャージャブル パワーヘッドランプ | 3時間 | 900 | 3.5lm | 14.3円 |
なぜこの順位なのか
| 順位 | モデル | この順位にした理由 |
|---|---|---|
| 1位 | ストーム | 明るさ × 時間が7つの中の1番で、防水も IP67 です。 |
| 2位 | HF4R | 両方の電源と IP67 がそろいますが、明るさ × 時間はストームより1,000小さい。 |
| 3位 | アクティック コア | 625lmを88gで出しますが、防水が IPX4 で、HF4R より6,050円高い。 |
| 4位 | スポット | IPX7 で単4が使えますが、アクティック コアより175lm暗く、充電池は別売りです。 |
| 5位 | MS-G3 | 1gあたりの明るさは1番ですが、防水が IPX4 で、単4は使えません。 |
| 6位 | ティカ | 単4が3本付いてきますが、1gあたり3.7lmは MS-G3 の半分以下です。 |
| 7位 | リチャージャブル パワーヘッドランプ | 値段はいちばん安いですが、最大の明るさも7つの中でいちばん低い。 |
1位:ブラックダイヤモンド ストーム
最大の明るさで2時間台のモデルが並ぶ中で、ひとつだけ4時間です。IP のあとの数字が2つとも書いてあるのも、ストームと HF4R の2つだけ。ここは本当に強い。
電源は内蔵の充電池(1,800mAh・USB-C)だけで、単4は使えません。102gは7つの中でいちばん重く、ここは微妙です。長い夜を1台でまかないたい人に向きます。
2位:レッドレンザー HF4R
充電池が付いてきて、単4が3本でも動き、防水は IP67。それで1万円を切ります。1ルーメンあたりの値段も7つの中でいちばん安い。素直にすごいと思います。
微妙なのは、点灯時間に FL1 の名前がなく、単4を使ったときの明るさと時間も載っていない所です。値段を抑えて、電池の入れ替えもしたい人に向きます。
レッドレンザー HF4R
楽天市場で見る3位:ペツル アクティック コア
充電池コア(1,250mAh)が付き、単4が3本でも動きます。ほめたいのは表の書き方で、単4だと強は450ルーメンに下がるという不利な数字まで載っています。数字を読む側にとって、いちばん信用しやすいページでした。
値段は7つの中でいちばん高く、ここははっきり微妙です。数字がそろって書かれた道具を選びたい人に向きます。
ペツル アクティック コア
楽天市場で見る4位:ブラックダイヤモンド スポット
IPX7 は、公式の説明では深さ1mの真水に30分沈めても影響を受けない等級です。単4を入れ替えれば、充電を待たずにその場で続けて点けられます。
ただし別売りの充電池 BD1500(3,410円)を足すと12,210円になり、充電池が内蔵のストームより1,760円高くなります。「単4で使う」と決めている人のためのモデルです。
5位:マイルストーン MS-G3
電池とベルトを入れて48g。ストームの半分以下の重さで、76%の明るさが出る計算です(420 ÷ 550)。軽さについては、文句なしに抜けています。
電池の持ちは「約2時間(100%)/約18時間(5%)」という書き方で、中くらいの明るさの時間が分かりません。長い夜の1台ではなく、軽さを取る人の1台です。
マイルストーン MS-G3
楽天市場で見る6位:ペツル ティカ
単4が3本付いてきて、箱を開けたその日に使えます。別売りの充電池コアを入れると、強が450ルーメン・2.5時間に上がります。
ただし、最初から充電池が付くティカ コア(450ルーメン・84g)は10,120円で、差は4,290円。充電池を足す前提なら、HF4R を見たほうが早く、ここは微妙です。単4で始めたい人の入り口の1台です。
ペツル ティカ
楽天市場で見る7位:モンベル リチャージャブル パワーヘッドランプ
防水は IPX6、充電池は1,800mAhの内蔵で、この値段です。点灯時間をコンスタントとリザーブに分けて書いているのも、ここだけでした。
単4で動かしたい人には、同じモンベルにマルチパワー ヘッドランプ(2,970円・電池込み95g・IPX8)があります。楽天ではなく、モンベルの公式オンラインショップで買う物です。
買わなくていい人
- いま持っているヘッドランプが200ルーメン以上で、点灯時間も足りている人
- キャンプ場や車のそばでしか使わない人。IP67 や4時間に払うお金は、活きません
- 明るさの最大値だけで選ぼうとしている人。先に今のランプの「中」の時間を読みます
日帰りの予定でも、下山が遅れれば暗い中を歩きます。替えの電池か充電の手段は、ランプとは別に決めておきます。
よくある質問
登山用のヘッドランプは、何ルーメンあればいいですか
公式の表で見るべきは、最大の数字より「中」の数字と時間です。ストームは200ルーメンで13時間、アクティック コアは100ルーメンで7時間で、長く点けるのはこの明るさだからです。
充電式と電池式は、どちらがいいですか
充電して使うなら、充電池が内蔵のモデルのほうが安くなります。単4へ替えたいなら、両方で動く HF4R・アクティック コア・スポット・ティカの4つから選びます。
IPX4 と IPX7 は、どのくらい違いますか
公式ページの言い方では、IPX4 は「全天候型」(ペツル)や「防沫型」(マイルストーン)、IPX7 は水に沈めても影響を受けない等級です。